チームワークと個人技をミックスし、どんな相手でも向かって行く元気なクラブ。
個人技の向上を図ると共にチームプレーを通して、協調性や自主性を養いサッカーを楽しむことを目指す。
『サッカーは手を使ってはいけない。ラグビーはボール自体がコントロールしにくい形となっている上に、前にパスすることは許されていない。この窮屈さは社会で生きていくそれに似ている。目標に向かって突進するものの、いくつかの障害がた立ちはだかって思うように前に進めない。ラグビーやサッカーがパスをつないで少しずつ前に出てゴールへと近づいていくように、簡単に手に入る成功などない。社会の縮図をスポーツで学んでいるようにも見える。(体罰と指導者のあり方より)』 という観点からも、サッカーに限らず、子供達には普段学校という社会では学ぶことが出来ないことを、週末のサッカーを通して学び、子供たちが自立していけるよう導いていくことであると考えます。
味方を信じてパスをつなぎ、または自分自身でボールを運び、仲間達と様々なアイデアと想像力をつなぎ合わせ、そうやって定められたゴールという目標へと向かっていきます。 しかし、そこに求められるものは技術や体力の向上を目指す日々の取組みとチャレンジ&エラーから学ぶ素直な姿勢、知識やメンタルを磨き続ける努力が必要ということです。フィールドの中も外も、これから出ていく社会では常に判断力とそれを実現するための技術力や知識力、そして実行力が求められます。
『私達は常に子供達の未来に触れている』という意識を持ちながら指導にあたり、アローズを巣立っていく子供達が将来に渡って逞しく成長し、サッカーから教わったことや様々な気付きによって、それぞれにとっての成功をつかみ取ってくれることをイメージしながら指導にあたっていきましょう。
但し、それにはサッカーが『楽しく』ないといけません。
負けてもいい試合などこの世に一つもありませんが、当然、勝利至上主義であってもいけません。
勝った試合よりも負けた試合の方が得るものは数倍も多いことは言うまでもありませんが、ずっと負け続けるということもまた考えなくてはいけません。負けてしまったら楽しいはずはありませんが、少しずつ勝てる喜びという『成功体験』も必要不可欠であると考えます。そこで、絶対的に必要となってくるのが『技術』ということになります。しっかりとした技術や知識を身に付け、子供達が心からサッカーを好きになり、楽しみ、自分に自信が持てるように導いていくことを目標に私達も常に向上心を持って取り組んでいきましょう。
ここ近年、低学年のうちからまるで大人のようなサッカーを展開するチームをよく見かけるようになりました。また、そのようなチームは確かにどの大会でも必ずと言っていいほど上位に上がっていきます。それが間違いということではありませんが、本当に大切なことが身に付いているのかとても心配になります。一つのプレースタイルに特化されて育てられた選手は決まって周りとは合わなくなり、早々にサッカーから離れてしまうという、又はレギュラーになれずにつまらないと不満の中で仕方なくサッカーを続けているという話も本当によく聞くようになりました。
また、少年サッカーでよくある話ですが、体が大きく足の速い選手をめがけてロングボールを蹴り得点を重ね、勝ち上げってくるチームも必ずいますが、そのチームの殆どの選手はその後のカテゴリーでは通用していないということも事実です。足の速い選手は黙ってでも自分の得意とするところに味方がロングボールを蹴ってくれる、中盤から下のポジションの選手達も相手との対峙を避けて簡単にロングボールを蹴ってしまう、このような状況ではこの先のプレッシャーの早いサッカーでは全く通用しない選手となってしまうのです。
簡単に蹴ってしまうので、どこでボールを受けるのが良いか、どこに決定的なスペースがあるのか、その日の自分のポジションの動き方や役割が分からない、早いプレッシャーの中での判断が遅くボールを持てばほぼ確実にボールを奪われてしまう、結果、試合に出られなくなる…なんてことは本当によくある話です。ジュニア世代の輝かしい経歴とは裏腹に益々自信を無くし、せっかく素晴らしい才能を持っている選手もみんなこのような育成の負の産物としてつぶされてしまうのです。実に悲しい話です。
逆に、殆どがドリブルというスタイルのチームもありますが、そうしたチームのコンセプトの裏には、『この先のカテゴリーでも十分に通用する選手として送り出してあげたい』というしっかりとした柱を持っているチームが多いのも事実です。決定的なパスやシュート、チャンスメイクができるようになるためのドリブル技術が必要であり、個の技術、個人戦術でもって相手の布陣を崩し、しっかりと相手をかわす・はがすことが出来、絶対にボールを奪われない、様々なゲームの中でひと際違いを生み出せる、という技術を身に付けさせることがジュニア世代の育成で最も大切なことであると考えます。それぞれの選手が持っている『個性』をよく見極め、それが誰にも負けない武器として自信を持たせてあげることが大切です。
世界のサッカー先進国の選手に対する評価基準の中でも特に、『ボールを奪われない』というところが大きなウェイトを占めているようです。それには、しっかりと足元の技術を高いレベルにまで上げる必要性があり、来たボールを反射的に何も考えずに蹴ってしまうようではいつまで経っても個人もチームも成長はしません。アローズでは全学年を通して、『考えずにボールを蹴らない』ということを念頭に置いて指導していきたいと思います。ただし、5年生の半ばあたりからは、ボールの離しどころ、パスのスピードと質、逆サイドへのロングボールが蹴れること、周りとの連動と意思疎通、それぞれのポジションの役割と認識、個人戦術とチーム戦術の融合、視野の広さ、試合へのモチベーション&メンタルコントロールなど、先のカテゴリーに進んだときの違った環境やチームスタイル、チームメイトの中でもリーダーとして活躍できる選手の育成に努めていきたいと思います。
■食に関して
幼児・低学年、高学年まで全体として目指すことの中にもう一つ『しっかりと食べる』ということもお願いします。
【避けたいもの】 甘い飲み物・カップ麺・揚げ物・甘いお菓子・保存料が多い加工食品
【摂るべきもの】 タンパク質の高いもの・栄養価の高いもの・おにぎり・人工甘味料の少ないパン・バナナなど
■すべてのカテゴリーに共通した育成方針
とにかく、個供達が楽しい、まだやりたい、もっとやりたい、サッカーが大好き、 という環境を作っていくことが一番大切。好きにさえなれば、極端な話ではあるが、
子供達は勝手に上手くなっていきます。自分で研究しはじめ、常にサッカーボールで遊び、自ら楽しんでトレーニングします。長年いろんな個を見てきましたが、上手い個は、心からサッカーが好きで勝手に上手くなっていくケースが殆どです。先ずは、どの年代においてもサッカーが好きになるようなコーチング(声掛け・雰囲気作り)が最も大切です。大人の勝手なイメージでプレーを断定せず、ゲーム中はもう一人のプレーヤーにはならず、先ずは選手達のプレーをじっくりと観察しましょう。
そして、決してネガティブなキーワードは使わないようにしましょう!
つい我が子ばかりに目が行ってしまうのは当然のことです。
すべてのお父さんコーチと言われる人たちは経験します。それはそれで構いません。
しかし、グランドに来てまで親子の関係が切れないままでいると、少年サッカーに限らず、青少年育成に最も大切な『自立』の芽を育てることが出来なくなります。
サッカーはフィールドに出た途端に全て自ら判断して戦わなくてはなりません。ある意味、フィールドは社会の縮図と言っても過言でありません。この先、全ての選手がプロになれるわけでもなく、殆どがいわゆる普通の社会人として生きていかなければなりません。今の目の前の結果にとらわれず長い目で将来を見据えながら、この先の社会で逞しく生きていくために必要な『自立』を我々大人たちが育んでいきます。
決して我が子コーチにならないように心掛けましょう。グランドに来たら我が子は一切見ない!これが秘訣です!
遊び感覚のメニュー中心で体をたくさん動かすことが大切。まだまだこの時期では、どの選手もサッカーとしてのスキルや戦術、考え方などは身に付ける必要は無い。足だけではなく手を使ったメニューなども取り入れ体全体でたくさんボールに触れることでボールとのフィーリングを養うことが大切。また、たくさん褒めて、楽しく盛り上げて個供達がもっとやりたい、また行きたい、という気持ちを育むことが大切。グランドに来ると『怒られる』ではなく『褒められる』という雰囲気の中で『楽しむ』気持ちを育んでいきます。
神経系の発達が最も目覚ましい時期で神経回路に様々な刺激を与えることが大切。
サッカーのトレーニングだけでなく、様々な運動を通じながら身体の基本能力を高めるトレーニングが必要であり、ゲーム形式や遊びの要素の中からサッカーの基本動作も学んでいくことが大切。基本・基礎の徹底を最も重要視し、特にボールとのフィーリングを高めるトレーニングを多く取り入れます。より狭い局面でトレーニングを取り入れることで、この先、更に激しくなるボディーコンタクトを怖がらなくなります。これはとても大切な基本的な要素のひとつです。
最も大切な『見る』『気付く』『判断』『動く』を徹底してコーチングする。
ボールを『止める』『運ぶ』『蹴る』という基礎を徹底して練習メニューに取り組み、一人一人がボールに触れている時間を長くすることが大切。たくさん見ることでたくさんの気付きが生まれ、そこに判断と動作が連動してプレーとして表れてくるように普段のトレーニングから意識させることが大切。より創造性の高いプレーの要素が芽生える大切な時期で、それが『個性』としてこれからの武器となり『自信』としてつながっていきます。選手が選択したプレーを決して否定するようなことはせず、なるべくたくさんの質問を投げかけ、考えさせ、プレーをレビューさせながらコーチングする。学年の後半は徐々に戦術的な要素も取り入れ、高学年からその先の年代でも通用する育成に転換していく。
U-10までに培ってきた基礎技術や知識、見る力、判断力などの精度を更に高める時期。特に判断力に関しては『判断』から『反応』という領域に近づけることも大切。対戦相手の強度が更に増し、プレッシャーもより早くなっていく中では、判断してからではある意味遅く、判断・反応という一連の流れと同時に状況に応じたテクニックも身に付ける必要があります。また、その先の年代で通用するための戦術理解への能力も高めていく必要がある。『個』という一人一人の特性を更に伸ばしていき、その先の年代でも十分に楽しんでサッカーを続けていけるかどうかの大切な時期でもある。基礎体力の向上も大切ではあるが、フィジカルよりも技術的な指導の要素を多く取り入れます。
ルールブックをよく読んで必ず勉強してください。プロの試合を観戦する時は、審判の動き、走り方、立ち振る舞い、毅然とした態度、それと、特に大切な笛を吹くタイミングと笛の強弱、長短の使い分けをよく観察しましょう!また、自チームや他チームの審判員の審判スキルをよくよく観察しましょう。分からないことがあったらどんどん質問しましょう。たくさんの審判経験を積極的に積んでください。たくさんの失敗はあって当たり前。色々と言われて当たり前。それらを全て素直に真剣に聞き入れて自分の『モノ』にしていきましょう!審判談議ほど盛り上がるものはありません!ピッチには対戦する2つのチームの他に審判員というもう一つのチームが存在するのです!