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新体制スタートから早3ヶ月

いつもF.C.アローズの活動にご理解とご協力を賜りありがとうございます。

 

さて、新体制がスタートしてから早くも3ヶ月が経ち、選手達もそれぞれに進級し、様々な期待を胸に過ごしていることでしょう。

 

サッカーはよく『子供の自立を育てるスポーツ』と言われます。もちろん、サッカーだけでなく、スポーツ全般を通して同じことが言えるとは思いますが、特筆してサッカーはその要素が多いのではないかと思います。

 

サッカーは11人対11人で行う競技ですが、その一人一人の選手にはそれぞれの役割があります。

 

唯一手を使うことが許されているゴールキーパー、そのゴールキーパーを守りシュートを打たせない役割のディフェンダー、守備から攻撃、攻撃から守備への両方の側面を担い、ゲームの主導権を握ることがキーとなるミットフィルダー、そして、ゴールを決め、チームを勝利に導くことを結果として求められるフォワードで成り立っています。

 

会社も学校も、またはご家族でも、決めた目標(ゴール)に向かっていくその過程には、必ずと言っていい程、それぞれに与えられたポジションで頑張る誰かの力が必要であり、何ごとも一人の力だけで成し得るのは非常に困難です。

 

『自立』とは、いつでも誰かの役に立てるように常に自分を研鑽し、心・体・知識・技術を磨き続け、あらゆる場面に対して準備をしておくことです。

 

『準備は偶然を助ける』という言葉があります。

 

こんな経験ありませんか?

今はいいや…。後でやろ…。

なんてことしてると、思いもよらなかった想定外のことが起き、結果、忙しい中対処をしなくてはならなくなり、妙な言い訳をしたり、相手に心配をかけてしまった。

そして、落ち込む…。

 

面倒だけど、今やっておこう!

同じく想定外のことが起きたとしても、ゆとりを持って対応でき、また、相手に対しても信頼を勝ち取ることができ、更に早くも次の手を打つことができ、ゆとりのサイクルが生まれた。

 

これは、日頃ピッチ内で起きている現象と同じなのです。

常にあらゆる場面を想定して準備をしている(考えて動いてる)選手と、その場になってはじめて対応しようとする選手とでは大きな差があります。

 

よく、あのチームは強いからね…など耳にしますが、彼らとそうでないチームの決定的な差は、正に今話したところの少し先にある未来に対する意識が違うのです。

 

確かに小学生の年代では、現時点でのフィジカルの差での勝ち負けがハッキリと付きやすいカテゴリーです。しかし、強豪と言われるチームにも同じく小柄な選手はたくさんいますが、長年指導の現場に関わっている中で分かったことは、そういう選手こそ、先に備えて考え、よく周りを見て観察し、予測を立てて判断し、自分のウィークポイントをカバーするための準備を日頃のトレーニングから試合を想定し、決して怠らないということです。

 

また、味方の使い方や味方からのフォローも先を見越し、よく考えて動いているシーンの数が圧倒的に違います。

 

要するにサッカーは『頭でやるスポーツ』なのです。

失敗したり、外したりすることの方が多いとは思いますが、自分なりに先を読んで、それに備えて準備をすること、それをプレーとして自分自身を表現していくことが大切なのです。

 

そんな風に日頃の練習が最も大切ですが、毎試合準備したことをやり切っていけるようになれば、選手としても、人としても大きく成長していくはずですし、他のチームへの見方も変わっていくと思います。

 

アローズでウマクナル!

このチームで勝つ!

やるのは選手!

 

大人の私達ももう一つのチームとして、子供達が目標とするゴールに向かって頑張れるよう、先ずは日頃の道具やユニフォームの準備から、自分で考えて出来るようにサポートしていきましょう!

 

代表 月橋